蟹江町の泌尿器科なら 成山ひだまりクリニックへ
成山ひだまりクリニック
  • 泌尿器科
  • 内科
  • 皮膚科
  • 外科
0567-94-7680
0567-94-7681
美容専用ダイヤル
090-3222-7680
〒497-0050 海部郡蟹江町学戸1丁目39番地

PSA検査

PSA検査とは

PSAとはProstate Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略で前立腺がんの腫瘍マーカーです。前立腺でつくられるタンパクで、本来は精液の中に分泌され、精液の液化に関係した重要な働きをしています。
前立腺がんでは、血液中のPSAが上昇することが多いため、早期診断に広く利用されています。PSAは前立腺に特異的であるため、他のがんで上昇することはありません。一般的に4.0ng/ml未満が基準値とされ、4.0ng/ml以上が異常値、すなわち、がんの可能性ありとされています。また年齢別の基準値(例:64歳以下0.0-3.0ng/ml、65-69歳0.0-3.5ng/ml、70歳以上0.0-4.0ng/ml)が採用されていることもあります。
PSAには、遊離型のfree PSA、結合型のcomplexed PSAがあり、総PSAに対する遊離型のfree PSAの割合を% free PSAといいます。% free PSAは、前立腺の良性疾患とがんの鑑別の参考になるもので、前立腺がんの場合は前立腺肥大症の場合より% free PSAが低くなります。

PSAは前立腺肥大症や前立腺炎のような良性疾患でも上昇し、加齢によっても上昇することが知られています。したがって4.0mg/ml以上であっても、がんの疑いが強いとは一概には言えず、PSA値4.0-10.0ng/mlのグレーゾーンのときに前立腺生検によってがんが見つかる確率(陽性率)は、およそ25~30%と言われています。ただし4.0ng/ml未満であっても、がんが検出されることがあります。

PSA検査は前立腺がんのスクリーニング検査としては最も有用と考えられています。検診でPSA検査を受けて、PSA値が基準値以下であった場合の再検診の時期は、PSA値が1ng/mL以下と1.1ng/mL以上で分けて設定されており、1ng/mL以下の場合は3年ごと、1.1ng/mL以上の場合では年1回の再検診が推奨されています。

また、PSAには前立腺がんの治療効果を判定するためのマーカーとしての役割があります。前立腺がんの治療中は定期的なPSAのチェックを行います。
当院においてはPSAを迅速に測定するための血液分析装置を導入しております。

直腸診・経直腸的前立腺超音波検査

PSA値に異常がみられた場合、医師が肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する検査(直腸診)や、超音波を発する器具(プローブ)を肛門から挿入して、前立腺の状態を調べる検査(経直腸的前立腺超音波検査)を行います。

確定診断のための前立腺生検

PSA値あるいは直腸診、経直腸的前立腺超音波検査により前立腺がんの疑いがある場合、年齢も考慮しながら最終的な診断を行うために前立腺生体組織検査(生検)が行われます。前立腺生検では、超音波による画像で前立腺の状態をみながら、細い針で前立腺を刺し、組織を採取する「系統的生検」が行われます。初回の生検では、10~12カ所からの組織採取が勧められます。これは画像で異常がみられない場所からも前立腺がんが発見されることが多くあるため、診断率を高めるには、ある程度の数が必要だからです。

当院においては日帰りで経直腸的前立腺針生検を行っております。痛みを軽減させるため仙骨麻酔を行って施行します。来院から帰宅までは約1.5時間ほどを要します。出血や感染症を予防するために施術中の抗生剤および止血剤の点滴投与ならびに当日より抗生剤および止血剤内服を行っていただくことで合併症の予防に努めております。

このページの先頭へ
文字サイズ