医療用プラセンタ注射薬とは、厚生労働省で医薬品として認可されているものです。
厚生労働省で承認されているものとして、メルスモン®とラエンネック®の2つがあげられます。このプラセンタ注射は、慢性肝疾患治療や更年期障害などの治療のために、保険適応が認められています。当院はメルスモン®を皮下注射使用しております。
しかし、美容目的などでは保険適応の対象外ですのでご注意ください。
プラセンタ注射の原料
医療用プラセンタ注射薬とは、日本国内の正常分娩で生まれた人の胎盤のみを使用して作られたものです。妊娠入院時に、血液検査を繰り返しエイズやC型肝炎といった感染性の高い病気がないことを確認した胎盤を使用します。その後、高圧蒸気減菌を行い無菌試験・動物試験が行われ高い安全性が確保されたものです。
プラセンタご使用の方は献血ができなくなります。
含まれる成分
プラセンタの成分には、成長因子があります。これは内因性たんぱく質の総称です。
細胞の新陳代謝を促し、細胞の増進・促進を促すもので少量でも十分な効果が期待できます。他にはアミノ酸やビタミン、酵素などが存在し、体内の細胞をつくる原料となります。
効果
美容 | 美白、保湿、シミ、シワ、たるみなど |
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女性特有の悩み | 更年期障害、生理不順、生理痛、冷え症など |
健康 | 肩こり、腰痛、花粉症などのアレルギー、疲労など |
メンタル | 自律神経失調症、不眠症、うつ病など |
保険で認められている使用は、女性更年期障害のみです。
更年期障害に対するプラセンタご使用をお考えの患者さんは、専用の問診表に記載していただき、医師が確認した上で判断させていただきます。ご理解くださいますようお願いいたします。
注射薬での治療を行う場合は、初期療法(最初の1か月~2か月)では週に1、2回。
維持療法では1、2週間に1回のペースで受けていくことが多いです。1回の治療で即効性を感じることはほとんどなく、ある程度継続して治療を受けプラセンタを体内に長く留め、徐々に効果を得ていくことが効果を実感するためのポイントです。
当院では1回の受診で3アンプルの注射を行うことが可能です。
3アンプルですと液量が多くなるため2か所に分けて皮下注射を行います。
価格
保険診療の場合
初診料(もしくは再診料)+注射代金 ×3割ご負担ですと約1,000円のご負担
保険診療外
初診料(1,000円)+皮下注射手技料(300円)+注射料金(1アンプル 1,500円、2アンプル 2,000円、3アンプル 2,400円)
*2回目以降の再診料はいただきません。上記は税込み価格です。